水無月豆腐、夏の暑さに負けないように願いを込めて。

本日「茶懐石」講座は向付に水無月豆腐、煮物椀は帆立貝柱ゆば包み、焼き物はかます磯辺焼、預け鉢に鱚・胡瓜・茗荷・新生姜、箸洗いは南瓜の種、八寸は稚鮎佃煮と㊉栂尾煮を実習してお楽しみ頂いた。
水無月豆腐は胡麻を炒ることから始め、本葛とダシを合せて、じっくり練り上げると望んでいたお味になった。稚鮎は小さなものを佃煮に、やや大きめは一夜干しにするよう提案してご試食頂くと、皆様それぞれに思い出がおありのようだった。
小さく丸ごと骨まで食べられて、あのホロッと苦いはらわたの味と、鮎独特の藻や胡瓜のような香りは、海の無い地方で育った者には夏のご馳走だった。
今のように食材が豊富じゃなかったず~っと昔は、旬のメリハリがあったね。水無月豆腐の美味しさも、また来年の楽しみにしたい。では皆様よい週末を!来週までごきげんよう~。
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