小鯛の笹漬け

昨日「茶懐石料理」講座は長く通って下さる方々の参加が多く、賑やかに実習が進んだ。
胡麻とうふ」の実習は胡麻が良く摺られ、練り上げも程よく、美味しく仕上がり満足した。
「八寸」にお出しした「小鯛の笹漬け」は若狭小浜の名産品。小さな連子鯛を三枚に卸して加工し、樽詰されたもの。メーカーにより味付けの違いはあるが、小さな形でクセのない風味は、茶懐石の献立に良く合う。
茶懐石」は茶事の為の、家庭で出来る「おもてなし料理」で本来は手料理だが「八寸」は加工品(既製品)を使う場合もある。
S嬢に「これ、作ったんですか」と尋ねられ「作れなくは無いですが、既製品です、勘弁して下さい」と答えると、どなたかが「作ってみたいわねぇ」と仰った。
それは面白いと思う。この地方で「小さな連子鯛」が売られているのを見たことは無いが、入手出来たら実習したい。その場合は「旬の魚料理」じゃないとね「茶懐石料理」では時間に無理がある。
「八寸」にお出しする加工品「ゆべし」を毎年11月に作るが、今年は講座で実習しようかな。柚子の香りと味噌の風味が日本酒を引き立てて、酒好きには堪らないツマミと思う。
「小鯛の笹漬け」は食べちゃったから写真は無し、ではまた明日!