茶懐石講座1月実習・初釜の点心

本日「茶懐石」講座は向付に鯛薄造り昆布〆に千社登を添えて、煮物椀は海老真薯に冬菇椎茸と鶯菜と柚子、焼き物は甲烏賊雲丹焼、預け鉢の和え物に数の子、法連草、京人参、箸洗いは松の実、八寸はからすみと金柑甘煮を実習してお楽しみ頂いた。
今回は早春のお目出度さを感じて頂けるような千社登(萵苣薹)、鶯菜(抜き菜)を使い、ご自宅でご用意なさり易いような調理を心掛けた。初釜お席の準備は、普段に使われないお道具類や結び柳などのご用意、その上に懐石の調理は大変なお手間になり、短い時間で調理できるように、例えば預け鉢は煮物でなく和え物にし、八寸は既製のからすみを使い、前以て作れる金柑甘煮を提案した。
自身がお稽古に通っていた頃の毎年の初釜は、料理屋さんから届けられた整った料理と、先生お手製の柿なますをお出し下さり、その中で印象に残っているのは柿なます。それと若い時に、友人宅の初釜の点心で、物相が三角おにぎりだったことも忘れられない。どちらもホッとする優しいお味だった。
色々なお招きの考え方があっても、ご用意に無理なく、同じ料理を一緒に楽しめたら幸せなことと思う。今回の実習がお役に立ちますように。では皆様よい週末を!来週までごきげんよう~。

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