千種教室の抹茶茶碗・その11

千種の抹茶茶碗その11佐治光太郎氏黄

只今、千種教室は熟した梅の実の香りが充満し、ダシを取るカツオの香りにも負けていない。こんな幸せに満ちた香りの贅沢は、今までに経験していないと思う。
散る前のバラや梔子の花を連想するような、甘く少し酸味のある重い香り。凍頂ウーロン茶にも似ている。
今日のような日は、ずっと先々まで記憶に残りそう。
本日夕刻から「南高梅漬け」講座があり、試食して頂く梅を使った料理を調理しているところ。
パソコンにファイルしているレシピを見ると、梅を調味料とした料理を思った以上に記していて、それも自分の個性だと今更に気が付いた。
今朝、自宅で玄米を精米したり、出掛ける準備をしていると父が「黄瀬戸の茶碗は無かっただろう」と、現在は三重県で作陶活動をなさる佐治光太郎氏のものを譲ってくれた。
最近、何かと譲ってくれるのは、先立つ時期を真面目に考え始めたのかもしれない。
落ち着いた釉調で、静かに頑固に語りかけてくる茶碗、今度の「茶懐石」講座で使いたい。
さて、試食の準備を続けよう。来週まで、ごきげんよう〜。