子供の頃の夢

子供の頃からお陰様で食生活は豊かに暮らしてきたと思う。両親は食べることが好きで、父は珍しい食品に関心を示し、母は多少手間の掛かる料理も面倒がらずに作る。家族とお付き合いのある皆様からのギフト食品にも恵まれている。
新潟から夏に「梨ナスの浅漬け」秋は「魚沼産コシヒカリ」冬に「金目鯛、ノド黒」などが届けられる。梨ナスの浅漬けは、丸く瑞々しい茄子が色よく漬けてある。真空状態に包装してあるが、開封しないでも日持ちせず、美味しく頂ける時間が短い。金目鯛は他の地域で獲れたものに比べ、脂ののりが良く、何より身が締まっている。お刺身にすると違いがよく分かる。
岐阜県は海の無い土地で、今のように流通が発達していない時代は、鮮度の良い魚介類は多くなかったと思う。干物の美味しさを知ったのは、小田原から宅配された物だった。鮮度の良い状態で、身から水分が抜け過ぎず仕上がっているので、フワっと焼きあがる。食に携わる仕事をするようになって、鮮度の良さや品質の状態を、敏感に気づいて暮らしてきたことが役立っている。
今日は子供料理の講座で、お鍋を一緒に頂いた。鍋物は調理が少ない為、お菓子も焼いた。試食後にNちゃんは学校で起こった事件を話してくれる。家でパソコンに時間を掛け過ぎて、お母さんに叱られたことも。将来の夢に及ぶと、10年くらい先までの設計が出来ているようだ。
Kちゃんは将来の考えはあっても言葉にし難いらしい。私の場合も何かはっきりした希望は無かったように思う。遊びやクラブ活動に夢中になるのが精一杯だった。幼い頃からの夢を達成できたら素晴らしいが、大人になって夢を持つのもいいなと思う。