松浦漬

転勤で福岡にいる友人Y子ちゃんから「松浦漬」が届いた。古い時代の捕鯨の様子が印刷されたレトロな缶に、鯨蕪骨の酒粕漬けが入っている。
彼女の話では、デパチカの食料品売り場で、陳列棚がいつも空いている場所があり、何だろうと思っていた。一週間ほど前に、たまたま、その空間に商品が並べられた瞬間に遭遇したところ、瞬く間に置かれた商品がドンドン売れていく。もともと気になっていたので、その商品を手にとって見ると「松浦漬」だった。
食べたことも無いし、何だか分からないけれど、周りの勢いで買わないと損するみたいに思えて買った、とのこと。そして、欲しい?とメールをくれたので、沢山送ってと返信したら「わけ分からん物だから、味見の為に一缶送る」と知らせてきた。
発送の手間があるし、纏めて沢山送ってと頼むと「函館に来たとき、昆布キャラメルを買って一粒食べて、すぐに見ず知らずのオバサンにあげちゃったからダメ、味見しろ」と言ってきた。全く些細なことを覚えているわ、仕方が無いので従っておいた。
それから楽しみに待っていた。早速、缶を開けて試食すると美味しい!小匙に三杯分くらい頂いて、あとは夕飯の時にと、18時30分から始まるマンション管理組合の資料を準備した。
資料の準備をしていると、なんだか頭がクラクラする。酒粕漬けに酔ったらしく、顔も赤くなってきた。美味しいけれど、一度に沢山は食べられないことが分かった。Y子ちゃんの言うとおりだった。微量のアルコールで体調が変わることを忘れていた。
外は寒いし、ちょうどいいわと、赤い顔のままで組合集会に出掛けた。そして司会も担当した、まぁいいよね。