2020年・梅の土用干しを始める

今年の夏の土用は、例年のように気温が上がらず、蝉の声は控え気味で、肌を刺すような日差しにもならないが、今日から梅漬けを干すことにした。
梅の収穫量は例年にないほど少なくて、土用の天気もぱっとせず、今までに無い事が重なり、何年か先に「2020年はコロナ禍で暮らしが変わり、オリンピックも延期されて、、、、その時の梅干しだよ」って言いながら頂くことがあるだろうか。
出来上がった直後より、数年経ったくらいの角が取れたような塩味が良くて、講座で参考になるよう年毎の梅干しを少しずつ保存している。5~6年経てば色はくすみがちで、赤紫蘇の薬のような香りと梅の酸味を帯びた甘い香りは消え去って、種の仁の香りが際立ってくる。
手元に残した一番古い2011年の梅干しを味わうと、酸っぱさの後に、丸い塩味がじわっと旨味のように広がって、時間経過でより美味しくなったと感じられる。2020年の梅干しも先々に、そんなふうに楽しみたい。では、また明日!