日展とランチに出掛ける

I氏が「講座の前にランチをご一緒しましょう」とメールを下さった。料理教室の講座の前に外食しても変ではない。I氏は「お持ち帰り講座」にご参加で、実習した料理全てを、持ち帰えられ夕食になさる。
こちらからは、ランチの前に「日展」に行きましょうと提案した。会期終了が間近なせいか、「日展」会場は混んでいた。出入り口で、決めた時間に待ち合わせ、展示作品は各自で鑑賞した。
ずっと子供の頃は毎年、母に連れられて鑑賞した。その頃の展示は分野と数が少なく、特に彫刻は5〜6点だったと記憶している。今のような大勢の人出もなく、ゆったりと回れた。恐らく当時の出品者はプロ、その分野で生計を立てている作家ばかりだったと思われる。日展が社団法人となってから、随分経過しているが、様々な事情があることと想像する。いずれにしても日本は豊かになったと、つくづく思う。
ランチはI氏の馴染みの店で、お腹が一杯になった。千種に戻ってすぐに講座を始め、一汁三菜を実習。手際が良くて時間内に終わった。キッチンを片付けた後、休憩しブログを書きながら日展の人混みを思い出し、昨日が祖母の命日だったことも思い出した。
十数年前の土曜、日展へ出掛け、入り口の人混みを見て入場を諦め、近くのギャラリーに行った。営業日のはずだったが、ギャラリーは休業していた。それで何となく「こんな日は早く帰ったほうがいいなぁ」と思い、どこにも寄らずに帰宅した。すると祖母が亡くなった直後だった。2月の半ば、寒さが少し緩む頃のあれこれを思い出した。