ほろ苦さと春の香り、蕗の薹

茶懐石講座を始めた当初から、千種へ移転した数年の間は、実習後のご試食時に沢庵をお出ししていた。四つ椀を使わない点心の、物相ご飯に添えることもあったが、無くても良いと感じるようになり止めていた。
本懐石になれば、ちゃんと明確な役割があり、そのことを4月の講座でお伝えしたく、このところ複数の沢庵を買い求め、試食をしているところ。
昔ながらのお味もあれば、後味に残るほど甘く調味されたものもあり、表示された原材料名をチラチラと見る。
大雑把に言えば、塩分を強く感じて単調なお味だったずっと以前に比べたら、とても食べ易く工夫されているようで、もぉ素朴な食べ物じゃないね、沢庵。
とにかく、4月は湯炊きご飯と、沢庵の切り方をお伝えするようにご用意したい。
写真は「てんぷらにどうぞ」と頂戴した春の香り、蕗の薹。では、また明日!
 

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