茗荷の花

茗荷の花

春から初秋の献立に「茗荷」を使う回数は多いが、本当の旬は夏。ショウガ科なので、葉っぱや茎は生姜に似ている。スウッとした微量の芳香も生姜を思わせる。
写真は去年の10月15日頃に撮影した「茗荷の花」艶やかな赤紫の「花穂」を収穫しなければ秋には、このようなクリーム色の花が咲く。
お造りの添えに、酢の物、和え物と、さっぱりした味付けが美味しく、暑い夏に楽しみたい食材。
小学生高学年の夏休みに、姉妹で富山の知り合い宅に一週間ほど、お世話になった。その際、毎日の食事に茗荷が出された。味噌汁の具、冷奴の添え、素麺の薬味、他。美味しいご飯はいつも山盛り、海に近く魚介類のおかずも豊富に、おもてなしをして下さった。
その頃妹は茗荷が嫌いで、代わりに食べた。てんこ盛りのご飯も頑張って食べ切った。苦手な食材は交換し、協力し合った。他所のお宅でご馳走になる時は、有難く残さず頂くようにと親に言われて送り出されたから。
毎食、お世話になった家族と別室だった為、私達の努力は先方に「沢山食べる姉妹、量を増やしてあげよう」と解釈されたようで、日に日にご飯が山高く盛られた。
遊びに出掛けた富山の海、お陰さまで水着姿はお腹がポッコリだった。そんな思い出があり、茗荷の旬は忘れない。
では、また来週サヨウナラ〜。