重陽の節句

takako912005-09-09

多分、五節句のうち一番知られていない重陽。シンボルは長寿をかなえる菊とし「菊の節句」とも呼ばれる。中国で縁起の良い陽数の一番大きな九が重なる、とてもおめでたい日。祝う風習として、酒に菊の花びらを浮かべて飲んだとか、菊酒を楽しんだらしい。他には着物に菊の香りを移したり、これは防虫効果があるかも。菊花も九も好きなので、廃れてしまったことをさみしく思う。

私の本心と実生活は花よりダンゴだけれど「月見ダンゴ」よりも「菊酒」のほうがロマンチックよね?「菊酒」の代わりに「菊花茶」を頂こう。「菊花茶」は数年前に訪ねた北京で初めて味わった。それ以前に「八宝茶」に含まれている菊花は知っていたが、菊花だけの、特に収穫間もないものを、美味しく頂いたのは真冬の北京。軽く甘い香りと脳にしみるようなスーッとした清涼感。水色は極うすい緑を帯びた淡い黄色。口に含むと疲れと緊張が解されるよう。気に入ったら癖になるはず。

誕生花は諸説があるけれど11月は菊花と思って、20代半ばに色無地の洒落紋を菊にしていた。暦の都合だけれど、だいたい路地の菊が美しくなる頃は冬なんだから、今の9月に菊を楽しむ重陽節句は少し無理がある。第一、人形売ったり、鯉のぼりだとかに比べたら商売にならないもんね。バレンタインなんてものが廃れない。

収拾の付かない内容になってきちゃったが、今日の講座で菊花を和え物にして頂いた。これから「菊花茶」ですっきりするし、寿命がまた延びそう!めったに載せない写真はお月見にピッタリのお干菓子と抹茶です、見える?黄色は満月にススキの模様あり。ピンクは菊花。