千種の抹茶茶碗4

松吉さん青磁金魚平茶碗

昨日は一斉に蝉の声が勢い良く聞こえ、梅雨が明けたなぁと思った。最近の電車に学生の姿は減り、旅行鞄やお土産を持つ方々が多く見られるようになり、夏休みらしくなってきた。
今年2月11日のブログに「これから千種の抹茶茶碗を少しずつ載せる」と書いたが、4月13日までに3回載せただけ。技術不足もあり、写真が今ひとつねぇ、と怠けていたら、すっかり夏になった。で、夏茶碗を載せたわ。
写真は瀬戸の谷口松吉さんの青磁平茶碗。金魚と瑞雲の縁起良い意匠を一目で気に入り、買い求めた。白い金魚は良く見ると象嵌で、手が掛かっている。
料理を盛り付ける器の青磁は、淡く明るい水色のような色合いが向くが、抹茶茶碗には、こうした落ち着いた釉調が私の好み。
13年ほど経ち、貫入に染み込んだ茶渋は見えるが、汚れた風情は感じない。バアさんになるまで大切に使って、涼やかに泳ぐ金魚を楽しみたい。