美濃陶磁展

今日は講座の予定は無いので、地元多治見で開催中の「エミール・ガレ展」へ行こうとチケットを探す。バックにあると思っていたが、教室に置いてきたらしい。綺麗な物で目の保養がしたかったが、開催は今日までなので諦める。美濃陶磁展の後期も今日まで、と父に教えられる。一人で行くのもなんだし、母を誘う。暑いとか、足が痛いなどツベコベ言って断られたが、結局連れ出した。

大雑把に言うと、日展に朝日陶芸展と意匠研究所卒展を混ぜたような作品の展示だった。いつもどおりの個性がある作品と目新しいデザイン、それぞれ表現された作者の力や思いが伝わってくる。その印象を母と話しながら観覧した。

展示の中には、各務周海氏の黄瀬戸の大きな片口があった。「アンタが持っていった向付より、明るい黄色ね」と母が言う。そのとおりに千種教室で使っている物は、枯れた藁のような色合いをしている。物の所有に執着する母らしい記憶と発言だが、あの向付の所有権は私に移っているよ。

見終わると決まって母は言う「どれが欲しい?」どんな展示に行っても、そう尋ねるが買ってもらったことは無い。