植物観察、シャガ

シャガ

写真は我が家の庭に咲くアヤメ科「シャガ」、ヒメシャガかも知れない。
小学3年生だった時の担任O先生の宿題は、一日一種の植物スケッチと説明文だった。始めのうちは、庭や自宅前の川原に自生する植物を描いて提出した。
四季があっても毎日だから次第にネタ切れになり、困って母に相談すると、知り合いの庭に連れて行ってくれた。その時の植物が「シャガ」だった。
立派な邸宅の手入が行き届いた庭にとおされ、品の良いご婦人にジーッと見守られてのスケッチは窮屈だった。川原の土手に座り込み、開放された気分と違っていたせいか、強く印象に残っている。
「シャガ」が咲く5月になると思い出す、あのお庭。その一部が、今は多治見市の何とかいう文化財に指定されていると思うが、どんな様子かは知らない。
随分年月が経ち、我が家の手入れされていない庭に毎年咲き、思い出と共に初夏を告げてくれる。