のんきな家族会議

おせち鼠志野角皿

昨日帰宅し、パソコンで編集した父の年賀状原稿を母に渡すと、両親は何やら意見交換をしていた。自分の部屋で着替えて、その場に参加すると、印刷するよう指示された。
父と私の好みや選択は微妙に違う。けれど父の選択に従う、私の年賀状じゃないものね。
父が席を立った後、母は「婚礼引き物ギフト券なんだけど、何がいい?」と相談してきた。母は品物の目星を付けているが、発送するハガキに記入する手間を、私にさせようと声を掛けてくる。
「包丁はどぉかしら?」と聞かれ「ギフトの包丁、前に失敗したじゃないの」と言うと「あの時は使い方が悪かったから、、、じゃぁ他に何がいいの?」と言う。
ざっとカタログに目をとおし「食べて無くなる海鮮煎餅がいい」と主張した。途中から父も参加し「電波時計の掛ける物はないか?温度と湿度も分かるやつ」と聞かれ「そんなに機能の多い時計はありませんよ」と却下する。
結局、母の希望をハガキに記入し、説明書を読むと「第一希望商品の在庫が無い場合の為に、第二希望も記入するように」とあり、そう母に伝えると「じゃぁ、煎餅も書いておけば」と私の希望は二番目になった。
自分の希望が却下された父は「そんなの、複数希望を書いておくと、業者のマージンが大きい商品を送ってくるよ、フン!世の中そんなもんだよ」と言った。
3人のうち、誰も本心から商品を欲しいと思っていないが、自分の意見を通したいのだろうね。悔し紛れの父の言葉から「家族は小さな社会」と、改めて学んだ。
写真は「おせち」の一部、お重のままお客様にお出しするのは、本来の作法ではない。一枚のお皿に盛り付けてお出しするのも提案の一つ。
あらら〜、講座が始まる時間、また明日!