鮎一夜干

今、この地方では鮎の季節に少し早い。今朝、届いた物は紀州産の半天然鮎。天然ものに近づける為、エサの配合に工夫がされていたり、流れのある池で育てられるらしい。けれど天然ものに比べたら、ややふっくらしている。
養殖鮎ほど脂肪太りしていないが、脂がのっている。岐阜県で生まれ育って、子供の頃から天然鮎を食べなれている私にしたら、やはり差があると思う。けれど鮎は、初夏から夏の終わりまでの季節感のある魚。稚鮎から落ち鮎まで、調理法を変えて美味しく楽しめる。
香魚と呼ばれるほどで、独特の香りがする。大雑把に表現すると胡瓜のよう。細かに例えると、苔生した岩場に流れる冷えた水のような清冽な香りかなぁ。湿気が多く、シダ類が生えるような山に入った時にも感じられる香り。天然物はこの香りが特に強い。
次の講座の合間に、一夜干の処理をした。ふぅっ〜肩こったわ。サヨナラ〜。