魂の鼓動

かりんとう

昨日「茶懐石料理」講座の実習中と試食の間も、しゃべり続け賑やかだった。
例えば「旬の魚料理」講座は、ご自分の魚の調理に集中され、書道教室かしら?と思うほど静か。その様子に比べたら「茶懐石料理」なのに、しゃべる、しゃべる、、、。
話題は興味のあること、仕事と趣味とその他、そして日々の暮らしの判断基準と言うか、何か選択の決め手は「魂の鼓動」どれだけ心を動かされるか、なので賑やかになる。
小さな具体例として、消耗品や雑貨の購入は価格を抑えたいと思う反面、正当な理由は無く、無駄遣いになっても気に入った物を手に入れる為には価格に拘らず出費する、など。
その判断基準が「魂の鼓動」と言う自己都合だが、今のところ手に負える範囲の内容で、人様にご迷惑は及ばないと思う、K嬢も私も。
「魂の鼓動」が好ましい発展につながることもある。例えば10数年前に、多治見の某所で陶磁器上絵付の「現代の名工作品展」を拝見し、砂田美喜夫氏作のティーセットに釘付けになり、欲しい!と思った。
柔らかな曲線のハンドルが赤く彩られた、魅力的な世界に一つデザイン、それで紅茶を楽しみたいと思い、お世話になる上絵付加工工業組合・理事長夫人に、その気持ちを伝え、砂田氏に取り次いで頂いた。
そして「大臣賞を受けた作品だし、売り物じゃないのに、めずらしいわねぇ〜、分けてくださるそうよ」と、理事長夫人のお陰で私の手元にやって来た。
その愛するティーセットを、N女子大が高校生向けに配布する学校案内小冊子の撮影に使ったところ、次年度に「あの写真を見て、紅茶研究部に入りたいと思いました」と仰る新入生が入部された。
ティーカップを手にしたWちゃん達の可愛らしさと、ティーセットの魅力が、新入生の心に響いたと思いたい。
ティーセット以外にも「魂の鼓動」関連の面白い話は沢山あるが、時間切れ、講座が始まる、また明日!
写真は東京土産・到来物の「かりんとう」後引く美味しさだった、感謝。