使い捨てライター

今日の午前は多治見にいたのでお墓に行けた。夏に参ったきりなので約3ヵ月ぶりになる。毎月行くことを目標にしているが、なかなか実現出来ない。線香は車に保管してあり、時間があればいつでも行けるが「ついで参りは良くない」と聞いていることを守ろうとすると機会が少なくなる。
墓地に到着し、水を持ち、先祖の墓前でまず草抜き。家族が抜いているだろうし、3ヵ月経っていても、ほとんど草は無い。2〜3㎝の短い草を見つけて「こんな寒いのに、よく生えるわ」とつぶやく。
次に線香に火をつける為、ライターを点火してみる。数回カチカチしても火が付かない。近くのコンビニへ行くのも面倒に思って、しつこく試す。使い捨てライターだし、もう寿命かなぁ、ガスは残っているのにと諦めた。
お盆のような人出はないが、近くにも人は居た。厚かましく声を掛ける「こんにちは!済みませんがライターが壊れたようなので、貸していただけませんか」と線香とライターを手にして年配のご婦人は近づく。突然のお願いに嫌な顔もせず「どーぞ、マッチと新聞紙もあるし使って」と仰った。
マッチと新聞紙で点火する方が私には難しい「あっマッチィ〜?マッチ、、、」と言うと「ライターもあるけど、付くかなぁ〜」とご婦人もカチカチ始めた。お互いに普段はライターを使わないらしい。
自分のライターを再度試すと火が付いたので、お礼を言って戻った。全くね、寒さでガスの調子が悪かったのかしら、もう捨て時かと思ったわ。線香を供えて水を取り替え、無事に正月が迎えられるよう、ご先祖様にお願いした。