季節はずれの桃山

takako912005-12-15

栗餡を何かの生地に包みたかったので「桃山」にした。桃山は新栄にある和菓子店、川村屋のご主人に教えて頂いた焼菓子。千種教室で夏の講座として担当して下さった。ご主人はお菓子の由来や季節などに造詣が深く、拘っていらっしゃる。その講座の時も「いいか、桃山はいつでも売られているけれど、本当は!夏のお菓子だよ」と仰った。
なのに、自分の好みの都合で真冬に作った、写真がそれ。冬は生地の水分加減を変えると良かったが、調整しないで焼いた為、多少のヒビが入った。商売だったら売り物にならない。
クルクル丸めること21個、面白いけれど、途中で意匠を変えたくなる。仕事が楽しければ幸せと思うが、和菓子職人にはなれないなぁ。全て同じデザインに仕上げないとね。
中の栗餡は茨城から取り寄せた物を使った。キメが細かで滑らか、甘味も程よい。明日の茶懐石講座で皆さんと頂く予定。