冬茹

注文した冬茹椎茸が入荷した。早速戻して焚いてみる。乾燥状態はカサの表に白い亀裂があり、裏は卵ボーロのような淡い黄色でキメの細かなヒダが整列している。
戻して軸を切ると、しっかりした弾力を感じる。火にかけて少しすると甘い香りが立ってくる。注文するとき、直径5㎝くらいで、あまり香りの強すぎない冬茹と伝えた。香りも美味しさのうちと思うが、強すぎると焚き合わせる他の食材が負けてしまう。戻しているときも香りの個性を判断できるので、今回の物はちょうどいいと思った。
焚き上がった冬茹を試食する。肉厚のカサを噛むと蒸し鮑の歯ごたえに近く、旨味が強い。希望どおりの冬茹で嬉しい、お店への信頼度が高まる。