おもてなし

今日は講座の無い日でのんびりと出勤してきた。今朝、自宅で新聞を広げていると、電源が付いたままになっているテレビ番組で、T社の700万円の高級車を売り込むキーワードは「おもてなし」と言って、それを実践するべく社員の方々が研修や会議をしている様子を放送していた。その成果として展示会の様子も映していた。

「おもてなし」をキーワードに決定した人物はどんな方かと想像した。茶道、茶懐石と同じであるし、大変奥深い内容で理屈を理解出来ても、実践までの道のりは長いと思う。車を売るために「おもてなし」を理解し実行するのだから、フーン?と意地悪な気持ちが噴火する。もてなす以前に最低限のモラルが身についているの?などと思った。

そのキーワードを提案と決定した方は、別々なんだろうけれど、よほど浮かれちゃっているか、日本人のモラルに危機感を持っているのかしらと思った。まっ、いいか私にとって車は順調に走ってくれたらいいんだし、その車は買わないし。

けれど気になるのは「おもてなし」をテーマにして、わざわざ研修を受けないと自覚が無いこと。そういえば製菓専門学校の紅茶の授業でアイスティーの実習をしたとき、水色を濁らせないポイントを説明した。その他の時間にも紅茶の特徴を伝えていたが「なんで、濁っていては駄目なの」と質問された。近い将来にお菓子と飲み物を提供し、お金を頂くことを仕事にする子である。短い時間で19歳に分かりやすく簡単に説明したが、真意は伝わったのかと案じた。