お墓参り

夏の間は網戸にして寝る。今朝は暴走族の「ブーン」と言うような音で目が覚めた。窓を見ると網戸に大きな蜂が「ブンブン」と張り付いている。急いで殺虫剤を吹きかけたが、ビクともしない。ハエならばヨロヨロしたあと死んでしまうのに、こちらをバカにするように、我が家の周りを勢い良く旋回してみせた。その速さと力強さに見とれて、殺すことは諦めた。蜂の種類は分からないが、巣があるようなので気をつけるよう家族に伝える。

お墓参りは出来れば月に一回、行くように心掛けている。車で往復すると20〜30分のことなので億劫ではない。草があれば抜いて、お気に入りの香りの線香をたく。後は供えてある湯飲みを洗って水を代えるだけ、花は省略する。一代ごとに墓石を作ったので三つ並んでいるが、一番新しいものを父が代々の墓に作り変えてくれた。娘たちの経済力を案じて、自分が亡くなった後の準備をしたのだと思う。

お墓参りが出来ないほど、時間と気持ちに余裕の無い生活は良くないと父は言う。先祖の供養は父なりにちゃんとしているので、私もそうしたい。今日の出勤前にお参りした、何となくホッとする。