玄米餅

玄米餅とあられ

昨日「茶懐石」講座は、お造りと煮物椀他で「桜鯛」を堪能し、鱒の「手まり寿司」は、ほど良い酸味で美味しく頂いた。
ほかに筍や蕗、菜の花など春の食材で胃袋と心は満たされ幸せだった。
春は年度変わりで行事も多く、昨日のような献立を用意して、自宅でおもてなしするのも楽しいと思う。
「点心」だから、お弁当箱に詰めて「お花見」にも持って行って欲しい。
先週末に作った「玄米餅」と「鰹と青海苔の餅」を自宅へ持ち帰ると、母には不満だったらしく「もっと米粒のプリプリした玄米餅がいいわ、こ〜んな柔らかい物より」と言った。
作りたてで柔らかく、良いと思っていた仕上がりにケチを付けられ、チョッとムッと来たが、多分、母は祖母(母の母)が作っていた「ボロ餅」のような餅を食べたいのだと想像した。
「ボロ餅」は玄米ではない餅米を、完全につかず米粒を残した歯ごたえが楽しめる状態のもの、多治見だけの呼び名かもしれない。
祖母がよく作ってくれた「豆餅」や「ボロ餅」は、母が子供の頃のオヤツだったろうし、ケチを付けられたままでは気持ちが収まらないので、今朝、もう一度「玄米餅」を作った。
今度は水分を減らし、ほとんど米粒をつぶさずに生地をまとめた。写真手前がそれ、後方は「鰹と青海苔の餅」の一部を「あられ」にしてみようと細長く切って乾燥させているところ。
昨日、WBC決勝戦、延長10回でカッコ良く決勝タイムリーを打ったイチロー選手が、試合後のインタビューで、その時の冷静さの理由を尋ねられ「あの時は、冷静さだけが僕の支えでした」と答えていた。
そんなイチロー選手を好きな母を支えているのは「食い意地」だろうね〜。
また明日!