今年も十六ささげ

十六ささげの和え物

今年も「十六ささげ」を美味しく頂いている。去年8月8日のブログにも書いたが、岐阜県・本巣地域や愛知県の一部の地域でしか栽培されていない伝統野菜。
生産者が少ないのか、消費者に調理方法が浸透していないのか事情は知らないが、この季節に販売していない食料品店もある。販売店には不都合なくらい鮮度の落ちが早いのかも知れない。
春から夏にかけて豆類は豊富だが「十六ささげ」は甘く独特なもっちりした歯応えを楽しめる。茹でて和え物にしたり、他の野菜と焚いても美味しい。
昔はどんな調理法で食されたのだろうか、本巣へ嫁いだ幼馴染のKちゃんにいつか尋ねてみたいと思う。
明日の「季節の和食」講座は「鰻おこわ」を実習する予定。和食の「おこわ」調理方法は「蒸し器で蒸す」「炊飯器で炊く」の二通りが一般的だが、少量なら電子レンジでも炊ける。
いずれにしても家庭で調理し易い方法を提案したいと考えている。美味しさに拘りたいが、技術が必要だったり、手間が掛かる調理は、一般家庭では不向きかもしれないと、最近富に思うようになった。
「食材の品質と美味しさ」に拘るあまり、面倒な調理法を提案し、一部の会員の方にご迷惑を掛けたと思う。そんな思いから、近いうちに「和食の基礎」コースを新設したいと考えている。
食べることと調理は日常茶飯事なだけに、基礎など習わなくても大丈夫と勘違いされる方もいらっしゃる。運動競技で基礎練習なんて面白くない、と感じるのと同じだろう。何事も基礎は大事よね?
まっ、いいんですけれど、もう少し考えるから。
写真は十六ささげの和え物、器は阪口浩史氏のお作、ではまた明日!