花山椒の佃煮

花山椒

先週末に父の仕事場へ出掛け、少し手伝った合間に庭の「花山椒」を摘んだ。
千種教室で佃煮にし自宅へ持ち帰ると、今朝、白いご飯のお供に食べながら父が「美味しいなぁ〜、こういうのSさんに送ってあげたい、Oさんも酒を飲むから持って行きたいなぁ」と言った。
母は「じゃぁ、採って来て煮てもらえば、ねぇ」と私に同意を求めた。「えっ、蕾のうちだから早くしないと終わっちゃうよ」と答えると、父は「採ってくるから煮てくれよぉ」と言うので急遽、その他の用事も無いのに仕事場へ出掛けることになった。
朝食を済ませ母と私が「行くよ」と、父に声を掛けると「あれぇ〜もぉ行くの、俺はサァ国用館(花屋)で胡瓜の苗を買ってから行こうと思ってぇ」と、ノンキに新聞を読んでいる。
「じゃぁ、お先に」と母と二人で出発した。「全くね!農家だったら勤まらないね、自分の都合で行動していては!お天気に合わせなくっちゃ!雨が降ったり今日を逃したら、あっと言う間に実になっちゃうわ!」と道中の車で話し、到着次第「花山椒」を摘み始めた。
「家で絵に描いて説明したとおり、なるべく花が咲いてない蕾を採って下さいよ」と母に頼むと「えっ、絵なんか忘れちゃった目も悪いし、ちょっと混じってもいい?」「品質が落ちるからダメです!でも、まぁ、うちはトヨタじゃないから少しは許す」と作業を続けた。
1時間半ほど摘んだ頃、父がトロトロやって来た。車のエンジンをかけたまま「もぉ12時になるぞ、昼ご飯はどぉする?近くにトンカツ屋が出来たぞ、行くか?」気のない返事をすると「じゃぁ、うどん屋でもいいぞ」それも相手にならず摘んでいると、どこかへ行ってしまった。
母は何もかも、お構い無しにセッセと摘んでいた。収穫後、少し混じった葉を取り除いて「検品して下さいよ」と渡された。山菜採りが好きな母は、私よりも沢山摘んでいた「スゴイ」と言うと「ふふん」と誇らしげだった。
どこかから戻った父はタバコを吸いながら、やはり昼食の事を言っていた。収穫が済めば、用は無いので「じゃぁ行くわ」と両親を残し、車で多治見に向かった。
JR電車に乗り換えて千種教室に着き、昼食を済ませた。今から写真の「花山椒」を焚き始めるよ。
では、また連休明けに!