山椒の実の収穫

台湾でご馳走になった茶蛋

我が家の「山椒の実収穫」が始まった。一昨年は豊作で、希望される会員の方々に分けて差し上げた。去年はモグラに根っこを齧られたようで収穫は微量だった。今年は雨が多いせいか、実の成長が早いらしい。
それは母にとって重大事件らしく「チョット見ていないうちに、大きくなってきた!」と慌てていた。母の母(私の祖母)から「山椒の実は小さいうちに採るように」と言い伝えられたらしく律儀に守っている。
確かに大きくなり過ぎて堅いと食感が悪い。花山椒が膨れたほどの、小さい粒で収穫している。それを「ちりめん山椒」「有馬山椒」などに加工する。「ちりめん山椒」はご飯のおかず、「有馬山椒」は煮物に活躍する。
母の厳しい検品に撥ねられてしまった「大きめの実」市販の物に比べたら若いのに、彼女に嫌われたら自宅では使ってもらえない為、千種で救済している。
乾燥して中華食材の「花椒」のように使う。甘くスッとした爽快な香りが生姜、ネギと良く合う。「茶蛋/ちゃぁたん」を作るときに使ったり、豚肉料理とも相性がいい。粉末にされている「花椒」より香りの鮮度が良くて気に入っている。
山椒の原産地は日本と中国らしいが、中国で葉を使うことはほとんど無い。実として収穫し乾燥後、粉末にしたものを香り付けに使うことが一般的と思う。他には民間薬として使われ、屠蘇にも入っている。(屠蘇は中国から日本に伝わったヨ)大陸は広いし、少数民族の食生活までに興味は及ぶが、悪しからず、講座が始まる。もう書けない。
日本は葉っぱを生で調理に使うし、花と実を佃煮、塩漬け、乾燥と様々な加工状態で食べる。食文化の違いを比べると面白い。
写真は台湾の茶園でご馳走になった「茶蛋」美味しいよ!じゃぁ、またね〜。