蟹の魅力

蟹を嫌いな方は少ないようだ。先週の金曜日、帰宅すると親類から蟹などの海産物が届いていた。北陸地方へ旅行した、お土産だった。
間もなく明日に変わる時間だったが、味が落ちないようにと頂いた。割り当てられた蟹を前に、家族は黙々と食べるだけ。ほとんど会話は無い。
始めに父が台所から退散した。殻を取るのが面倒なのだろう。次は私が食べるのを止めた。殻を取り疲れてきた。
最後まで母はセッセと殻を外していた。あまりの熱心さと食べっぷりに、自分の残した蟹をプレゼントした。母は「蟹はやっぱり、外食じゃなくて、家で食べたいわね」とニコニコして言った。「う〜ん、、、他はいいけど、蟹だけは一緒に行きたくない」と念押ししておいた。