干し柿

晩秋から冬に掛けて、美味しい物の一つに干し柿がある。大きく分類すると「枯露柿」と「あんぽ柿」になるようだ。「枯露柿」は山梨と富山が主な生産地らしく、やや硬めの肉質で表面がしっかり乾燥させてある。「あんぽ柿」は長野の市田柿や山形のつるし柿が広く知られていると思う、表面の色は様々で柔らかい肉質をしている。
他にも産地は多く、お茶産地の九州地区と静岡県でも干し柿は作られている。岐阜県美濃加茂の蜂屋柿はとても大きく立派だけれど価格も立派で、流通量が少ないように思う。パッケージデザインは伝統を思わせ、ギフトで扱われることが中心らしい。中国産を八百屋さんでは「青島/チンタオ」と呼んでいた。
毎年数箇所の産地の干し柿を取り寄せて楽しむが、今年はお茶も美味しい八女と山梨を予約した。山梨産の「枯露柿」は肉質がしっかりしていて料理に加工しやすい。八女の物は始めてで楽しみ。12月1月の茶懐石献立に今年も使いたい。