茶懐石講座10月実習・預け鉢・吹き寄せ

本日「茶懐石」講座は、向付に鯛薄造りに茗荷と芋茎を添えて、煮物椀は鮑真薯、焼き物はかます一夜干し、預け鉢に吹き寄せ・栗おはぎ・銀杏素揚げ・紅葉麩、箸洗いは占地、八寸に秋鮭砧巻きと小芋衣被を実習してお楽しみ頂いた。
和食の名前・呼び方は、調理法や食材由来、縁起を担ぐ、季節感を表すなど、時と場合によって変わるし、解釈する範囲も広いと思う。
分かり易いのは、スルメを当たりめ、梨(無し)を有の実など。ずっと以前、八幡巻きと言えばゴボウを芯にして穴子を巻いたものだったが、今は人参などに肉を巻いたものが一般的になったと思う。(現在の国内ゴボウ生産量1位は秋田県、輸入量1位は中国、国内生産地10位内に八幡市は見られない)
元々の由来などは大切にしたいが、少しずつ変化したり、今の暮らしに馴染みの無い物はお伝えしづらい。砧は木槌で、その形を意匠化した花器の方が、今は一般的かもしれない。
砧は布打ちの道具とされるが、それだけでなく秋に収穫した豆などを乾燥させて、莢から実を取り出す為にトントン叩くなど、その他に生活の中で使われた。
回りくどくなり、結局、本日の講座で砧の話しを忘れていて、皆様ご存じだっただろうか。秋鮭烏賊巻きよりも、形の似ている砧の方が、実りの秋を伝えられると思って砧巻き。今は使わずに物置にある我が家の砧、温かみを感じるが、こういう民具は昔話の中の物になったね。
その他に写真の吹き寄せ・栗おはぎ、懐石にはややサイズが大きく、次回は気を付けます。
雨が長く降るとの予報の台風14号、どこにも被害が無いことを願って、来週までごきげんよう。 
インスタグラム写真4枚増やした・新しいホームページ https://flush91chakaiseki.jp/