昆布と佃煮の消費量から想像する地域の食文化

先月だったと思う、いつもお世話になる昆布店の社長さんから、北海道内で発行されている「水産新聞」のコピーを頂戴した。名前のとおり水産物の情報に特化された、珍しく貴重な記事が掲載されている。
記事のテーマ、昆布と若布の昨年の家計調査のうち、特に気になる昆布については1世帯当たりの年間消費量が「昆布」と「佃煮」に分けられている。
2018年主要都市1世帯当たり「昆布」消費・購入額第1位は富山、2位京都、3位盛岡、4位大津、5位福井、6位金沢、10位堺と、そうだろうねと納得するような都市が続き、驚いたのは名古屋の順位。52都市のうちで何番目か、千種教室で正解の方には粗品を差し上げます。
次は「佃煮」について1世帯当たりの2018年・年間消費・購入額第1位は大阪、2位大津、3位福井、4位京都、5位水戸、6位富山、面白いのは7位の岐阜、昆布は43位なのにね。
岐阜の順位から想像すると、佃煮は常備菜のようなオカズと考えて良さそうで、昆布は素材としてのダシ昆布や早煮え、おぼろ、とろろ、白板、龍皮などがあり、消費のされ方に地域性がありそうで、知らない事情。
富山は5年連続で昆布消費・購入額1位とのこと。佃煮年間消費が52位の那覇の方々は、お召し上がりの機会は1年に1回もないくらいだろうか。
数字から各地域の食文化を勝手に想像し、面白くて参考になった。「水産新聞」は丸テーブルの上に置きます、見てね。
先日、教室で焚いた昆布の佃煮、只今皆様にお渡ししています、ご飯が進むよ。では、また明日!
 

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